今回はガンプラ撮影後に、
画像編集で白背景にしてしまう
方法について書いていきます
前回(白背景撮影法)のように
白背景で撮影したけれど、
グレーがかった部分が出来てしまった…
というときの修正にもできますし
1から白背景にすることもできます
個人的には、撮影の仕方で背景を
真っ白にするよりはこっちの方が楽です…
※ PC操作前提で書いてます
方法1:背景透過ソフトを使う
一番手っ取り早くて綺麗な方法
昔の透過ソフトはイマイチでしたが、今は違います
背景除去ソフトは詳しくないので
これが一番いい…ってのは知りませんが
私が使用しているのは
「Transparent Background」
いつの間にか入ってたソフト
…だけど何気に超性能、
不満が無いから乗り換えない
実際に背景除去の例を見てみましょう
白背景で撮影しましたが
全体的に微妙な色合い…
下の方にはグレーっぽいのが残ってしまいました
これを完全な白にしていきます
背景除去後
真っ白になりました
技術の進化とは凄いものです
複雑な画像でも一発で除去してくれるので
背景がほぼ単色なら、これで問題ないと思います
しかし、台座も消されてしまいました
このように融通が利かないこともあるので
そういう時は方法2の手動でやっていきます
背景除去ソフト Transparent Backgroundについて
AI絵をローカルでやってない人には
とっつきにくいソフトかもしれません
参考
https://www.youtube.com/watch?v=p9A1oVXneAE
stable diffusionを構築する際に
すんごいお世話になった先生
上の動画を見てもらった方が早いと思いますが
簡単に説明すると…
【インストール】
stable diffusionを動かすのが前提となっているので
「python」をインストールしておく必要があったと思います
その上で、コマンドプロンプトを起動
pip install transparent-background
と入力
後は勝手にインストールして終わります
魔法みたいだぁ
【使い方】
1.ファイルを直接指定
背景除去をしたい画像が入っているフォルダを選んで
コマンドプロンプト(またはpowershell)から起動
この辺りの窓をクリックして「cmd」と入力
↓
入力してEnterするとコマンドプロンプトが起動します
transparent-background –source ファイル名 –type white
という形式を入力します
今回は「001.jpg」という画像が入っているので
transparent-background –source 001.jpg –type white
と入力しEnter
(スペースが入っていることに注意)
後は勝手にやってくれるので、
終わったらコマンドプロンプトを消します
元フォルダに背景が除去された画像が入っています
2.フォルダ内の全ファイルを背景除去
フォルダを2つ作成し、
片方に背景を除去したい画像を入れます
もう片方が背景除去後の画像が出てくるフォルダになります
1.と同様にコマンドプロンプトを起動
transparent-background –source “フォルダ1のパス” –type white –dest “フォルダ2のパス”
という形式で入力
例えば「kakou」(画像除去前、画像入り)と
「kakougo」(画像除去後、空フォルダ)というフォルダを2つを
Cドライブ直下に作った場合
transparent-background –source “C:\kakou” –type white –dest “C:\kakougo”
と入力します
各フォルダのパスは
窓を右クリックすると手軽にコピーできます
実行後、「kakougo」フォルダに
白背景となった画像が出来ています
方法2:画像編集ソフトで背景を塗りつぶす
必要なところが消えてしまったり、
不要なところが残ってしまったりして
↑の方法が使えない場合、
画像編集ソフトで背景除去をします
今回はJtrimという昔から使っている
画像処理ソフトを使ってやっていきます
実際に、白背景にしていく画像はこちら
白背景紙で撮影しましたが
隅にグレーっぽいのが残ってしまいした
これを除去していきます
①起動準備
Jtrimを起動し、
「ファイル」から「開く」で画像を選択
「表示」から「ズーム」、「ウインドウに合わせる」を選択
全体画像が見えるようになります
②背景を単色で塗りつぶす
塗りつぶす色はガンプラで使っていない色がいいです
今回は「青」で塗りつぶしていきます
「編集」→「塗りつぶし」を選択
(またはアイコンをクリック)
許容範囲を調整
10くらいまでで十分だと思います
背景をクリックして塗りつぶしていきます
最初は全体を見ながらやった方が良いと思います
部分をズームして塗りつぶしていると、気付かないうちに
他のところが塗りつぶされていることもあるので
パーツとパーツの間
こういう境界線がはっきりしたところは
許容範囲25くらいでやって大丈夫です
あらかた塗り終えた状態
白いつぶつぶがあったり
左上に大きいのが残っています
次はこれを消していきます
③仕上げを行う
何も選択してない状態で
マウスで範囲指定をしてDeleteキーを押すと
その範囲を消去できます
↓
この消去した範囲を
再び青で塗りつぶして
背景を1色にしていきます
↓
塗り終わり状態
こんな完璧にやらなくてもいいです
次の工程で「真っ白」になりますが
消せなかった所も大別すれば同じ「白」なので
あまり目立ちません
④再び白に塗りつぶす
ある程度、作業が終了したら
再び許容範囲0で今度は「白」で塗りつぶしていきます
完成
③を綺麗にやれば、
④でグレー背景にもできます
白パーツは一緒に塗り潰されやすい
などの欠点があるので
メインの手法にはなりづらいですが、
こういう編集もある…ということで
塗りつぶしが上手く行かない時
塗りつぶしで被写体まで塗りつぶしてしまう…
そんな背景と境界線がはっきりしない部分については
事前に対策をする必要があります
例えば今回の台座のクリアパーツなどですね
ここはwindouws付属のペイントで
境界をはっきりさせます
①
ペイントで画像を開き、
選択した部分を「自由形式」にします
ズームは300%程度
境界となる部分をマウスで
なぞって結びます
その後に、Deleteキーで消去
修正した箇所を分かりやすくするために
適当な色で塗りつぶしておきます
作業が終了したら
ファイル名前を付けて保存→PNG画像を選択
Jtrimでの塗りつぶし作業に進みます
どれだけ複雑な画像でも
任意の場所だけを抽出したり
消したりできる方法です
根気とマウス捌きのテクさえあれば…
統一された背景は美しい
個人的に白背景の場合は
完全に真っ白にしてしまった方が
美しいと思います
人によってはちょっとくらい背景に
偏りがあった方がリアルらしさや
味があると思うのかもしれませんが…
また、背景の色を統一させることの
もう1つのメリットとして
色々編集しやすくなる…という点もあります
今回やったように背景を手軽に
変更することができるようになったり、
背景を透過させて
他の画像と組み合わせて遊ぶ
…なんてことも出来るようになります