三国志14の検証、
今回は外交の「親善」を取り扱います
この親善によって
相手との関係を「親密」まで上げて
同盟などの他の外交コマンドを
使うことが多いのではないでしょうか
ということで外交の下準備となる
「親善」を検証していきます
親善の概要
まずは基本的な説明から
他勢力の君主に贈り物を持参し、
外交感情を高めて関係を改善します
条件(贈り物の価値)が高く、
実行武将の「政治」が高いほど成果が大きくなります
親善は基本的に成功します
ただし、対象勢力との関係が「険悪」以下で、
提示した条件が対象勢力の期待を下回る場合、
失敗します
三国志14 ゲーム内ヘルプの説明より
ではこれを掘り下げて説明していきます
贈り物の価値が高いほど成果が大きくなります
親善で一番重要なところです
使者に「誰を」送るかより、
贈り物を「いくら」贈るかが重要です
政治が高いほど成果が大きくなる
その通りなのですが、
実はあまり変わりません
詳細は後の検証で
関係「険悪」以下で失敗の場合がある
言い換えれば、
「不和」以上では親善は必ず成功します
他勢力との関係について
こちらも基本的な事項
他勢力との関係についてです
親密
友好・平常・不和
険悪・敵視
以上6つが他勢力との関係となります
重要なのが上下に位置する
「親密」「険悪」「敵視」の3つです
親密
「親密」であれば、相手勢力は必ず外交要請に応えてくれるでしょう
(ゲーム内説明より)
ということで同盟なども結び放題になります
親善ではこの関係を目指し、貢物をしていきます
険悪
この関係と敵視は
親善が失敗する可能性が出てきます
敵視
親善で受け取ってもらえる最低金額が
険悪の2倍程度と一気に跳ね上がります
(険悪の最悪状態と比較)
さて、険悪の最悪状態と書きましたが
実はこれらの関係は数値で管理されてまして
同関係でも差があります
詳細はこのようになります
友好度と関係
0 敵視
1~29 険悪
30~49 不和
50~69 平常
70~99 友好
100~200 親密
※友好度は便宜上の名前
勝手に私が名付けました
険悪の最悪状態とはすなわち
友好度1の状態ですね
敵視一歩手前、崖っぷち
さて、親善ではこの友好度という
数値を上げていくのですが、
この友好度の上がり方にも仕様があります
親善の仕様について
親善で重要となる仕様は以下の2点です
1.最低金額を贈った時、友好度は10増加する
最低金額とは不和以上において金1000を指します
険悪・敵視の場合は知力100軍師が
「成功するでしょう」と言った時の金額のことです
ゲーム開始時の関係は
「平常」の友好度50が多いので
多くの勢力とは2回の親善で友好までいけます
(何も関係を悪化させなければ)
君主同士の相性などは
関係しそうで全く関係しません
2.一度の親善で増加する友好度は+50まで
有り金を全部贈っても
敵視から友好や
不和から親密までは上げられません
さて、この2つの仕様だけを見ただけでは
いくら贈ればいいか、
判断がつかないと思います
ですので次に、
いくら金を贈ったら、
どのくらい友好度が増加するのかを
見ていきます
親善金額と友好度の増加
親善に贈った金額と友好度増加の
関係を説明していきます
基本的には多くの金額を贈るほど
友好度が上がる…のですが実際は少し複雑です
他に関わる要素としては
・支配都市数
・使者の政治
・他勢力との現在の関係
この3つが挙げられます
他にもあるかもしれません
特に「他勢力との現在の関係」では
敵視・険悪と不和以上で
ちょっと仕様が異なります
まあ、言葉での説明だと複雑になるので
実際の例で見てみましょう
不和~親密における友好度の上がり方
関係「平常」友好度50
政治80で親善を実行した時の
親善金と友好度の増え方
親善(金) | 友好度の増加量 |
1000 | 10 |
1500 | 10 |
2000 | 10 |
2900 | 10 |
3000 | 11 |
4000 | 21 |
5000 | 31 |
6000 | 41 |
6500 | 46 |
6800 | 49 |
6900 | 50 |
グラフを見るとはっきりしますが
最低金1000から
親善金額を上げていっても
友好度が増加しない区間があります
が、この区間を過ぎると
親善金額と友好度が比例関係で
増えていくことになります
金100増やすと友好度が1増加する
…という関係です
親善金額を上げても
友好度が増加しない区間は
親善を開始する時の友好度によって異なります
友好度30(不和)、50(平常)、70(友好)、100(親密)
それぞれの親善金額と友好度の増加量を
表・グラフで見てみると…
親善(金) | 「不和」 友好度30 | 「平常」 友好度50 | 「友好」 友好度70 | 「親密」 友好度100 |
1000 | 10 | 10 | 10 | 10 |
2000 | 10 | 10 | 10 | 17 |
3000 | 10 | 11 | 18 | 27 |
4000 | 13 | 21 | 28 | 37 |
5000 | 23 | 31 | 38 | 47 |
6000 | 33 | 41 | 48 | |
7000 | 43 |
関係「親密」は
親善金額を上げても
友好度が増加しない区間が短く有利です
逆に、関係「不和」は
この区間が長く不利となっています
さらに、平常や不和のような浅い関係のときに
最低金額に少しだけ上乗せするやり方…
すなわち金2000や3000で親善するのが
一番損な形になっています
一気に友好度+50になるように上乗せするのが
金額的にも少ないですし、期間も短く、楽です
なお、関係が同じであっても
友好度によってこの挙動は変化します
例えば親密一歩手前の友好度99の「友好」は
「親密」とほぼ同じ挙動となります
ただし、「親密」だけは例外で
友好度が100でも120でも170でも
同じ挙動をします
険悪・敵視における友好度の上がり方
不和~親密は最低金の1000で
親善金を受け取ってもらえましたが、
険悪からはそうではないので
少し挙動が変化します
まずは実際の例を見てもらった方が早いと思うので…
関係「敵視」友好度0
政治80で親善を実行した時の
親善金と友好度の増え方
親善(金) | 友好度の増加量 | 上乗せ金 |
9548 | 10 | 0 |
9648 | 10 | 100 |
10048 | 10 | 500 |
10548 | 15 | 1000 |
11548 | 25 | 2000 |
13948 | 49 | 4400 |
14048 | 50 | 4500 |
※親善受け取りの最低金額は金9548
基本的には不和~親密と同じですが
親善金額を高額にしないと受け取ってもらえないのと
友好度が増加しない区間が短いのが特徴です
同様に険悪もやっていきます 友好度15
友好度15は険悪内の中央値
傾向は敵視と同様ですが、
最低金額が大きく下がります
では、親善金額と友好度の上がり方の
仕様を踏まえたうえで
親善での楽な関係の上げ方を見ていきます
勢力関係の楽で効率的な上げ方
まず少ない回数で親善が終わるなら
それが一番楽ですよね
不和より上の関係では
金1000親善を繰り返す方が金額的には少ないですが
期間も長く、手間もかかりますし
敵視などでは最低金額を贈って
険悪(友好度10)にしたところで
焼け石に水感があります
ということで、
1度の親善で友好度を+50まで
持っていくのに必要な金額を
友好度別にまとめるとこのようになります
※
使者の政治は80、支配都市数は1です
政治と支配都市数が異なると
微差レベルで結果が変わります
友好度+50にするのに必要な金額
友好度 | 親善金 | 最低金額からの上乗せ |
0(敵視) | 14048 | 4500 |
15(険悪) | 8341 | 4900 |
30(不和) | 7700 | – |
50(平常) | 6900 | – |
70(友好) | 6200 | – |
100(親密) | 5300 | – |
敵視は最低金額が9548
険悪は3441
敵視がやはり大変な金額になってしまいますね
が、最低金額を払っても
険悪(友好度10)になるだけなので
5000程度の上乗せをして
一気に平常まで上げたいところ
もしくは捕虜の解放等で
一度関係を険悪まで上げればだいぶ楽になります
険悪は最低金額が1000から
引き上げられるだけで
友好度+50にする必要金額は
不和とそう変わらないです
親密まできて、
さらに友好度を上げる場合は
金1000ずつ上げる必要はほぼないです
友好度増加の上限50に引っかからないように
上乗せするだけです
ゲーム開始の関係「平常」から
7000程度一気に貢げば「親密」まで持っていけます
(支配都市数、政治にもよります)
親善における政治・支配都市の影響
親善で影響の大きい贈る金額の方は終わったので
後はその他の影響である政治と支配都市についても
簡単に説明します
ではまずは政治から
、
政治で変わる部分は
親善金額を上げていっても
友好度が増加しない区間が短くなる
…というのがあります
実際どの程度影響があるのか
友好度+50にするのに必要な金額が
政治でどう変化するのか見ていきましょう
政治 | 敵視 初期友好度0 | 平常 初期友好度50 | 親密 初期有効度100 |
1 | 4900 | 7200 | 5700 |
40 | 4700 | 7000 | 5500 |
80 | 4500 | 6900 | 5300 |
100 | 4400 | 6800 | 5200 |
※敵視は最低金額からの上乗せ金額
御覧の通り大して変わらないです
政治1と100で金500の差…
特に敵視の場合は10000とか払ってるわけなので…
政治が低すぎない暇している武将を送れば十分でしょう
ということで
誰を送るかより、いくら贈るかが重要です
また、関係「険悪」・「敵視」で
受け取ってもらえる金額の
最低値を引き下げるとかいった効果もあります
が、金50~200程度の
誤差に収まることが多いです
政治1~100で受け取ってもらえる金額に
全く差がつかないこともありました
(支配都市1つのケース)
最低金額を送った時の友好度+10を11に引き上げるとか
そういったありそうな効果は無いです
さて、残る支配都市について
他勢力の支配している都市が多くなると
①
険悪や敵視のときに
親善で受け取ってもらえる最低金額が引き上げられる
②
親善で最低金額より上の金額を贈った場合の
友好度の上がり幅が少し小さくなる
①の実例では
1都市→2都市にしてみたところ
受け取ってもらえる最低金額が
9548から9596に変化しました
②の実例
「親密」勢力に金2000を贈った場合
支配都市数1 友好度+17
支配都市数5 友好度+14
いずれも影響は大きくないですが
こういう要素も関係するということで…
ただし、
河北制覇以降の曹操みたいな
巨大勢力は影響が無視できなくなったり…
親善の検証・まとめ
思いのほか長くなってしまいましたが
今回の検証のまとめ的なことを
親善で重要なのは
使者に「誰を」送るかより、
贈り物を「いくら」贈るか
最低金額を贈った時、友好度は+10される
一度の親善で増加する友好度は+50まで
親善金額を上げていっても
友好度が増加しない区間がある
この区間以降は
金100につき、友好度が1増加する
敵視や険悪から友好度+50にしたい場合は
最低金額から金5000程度を上乗せする
ただし金額は支配都市数・政治にも左右される、
知力100軍師必要
親密の勢力の友好度をさらに上げたい場合は
金5500程度贈っておけば
友好度が+50される
不和~友好程度で2000~3000程度の
中途半端な金額を贈るのが
一番損する親善のやり方
ゲーム開始の関係「平常」から
金7000程度を一気に貢げば「親密」まで持っていけます
上記で紹介した親善の目安の数値は
支配都市数、政治にもよります
例えば最後の「平常」から「親密」への持って行きかたでは
6都市程度の中勢力なら金7500程度が必要になったり、
後期曹操のような巨大勢力には金8000程度といった感じで
最後に、今回の検証は
難易度上級 英雄終結
袁紹相性の新君主で
・袁紹 (相性最高)
・曹操 (相性最悪)
・袁術 (相性中間)
相手に行いました
相性とか関係ありそうで関係ありませんでした
おしまい
追記
今回は「金」で検証しましたが、
兵糧や名品でも親善することができます
兵糧は金の1/5の価値
すなわち兵糧売買相場の基本レートと一緒です
名品は価値1=金400換算
こちらは捕虜変換と同様のレートです